画像置換の是非については、Web制作者の中で一定の決着がついていると思っていたのですが、そうでもない気がしてきたのでポストします。
画像置換によって、ユーザーから見えないようにするテキストが、検索エンジンの順位を不当に操作することを目的とせず、ユーザー向けのものであり、画像のalt属性と内容が同じであれば問題ないという考え方があります。
Googleウェブマスター向け公式ブログの画像置換、隠しテキストに関する記事には、下記のような記載があります。
ポイントは、そのテキストがユーザー向けであることです
詳しくはリンク先を見ていただくとして、これは要するに前述の使い方をすれば問題ないという考えを支持するものです。
公式ブログの内容からすると、ルールに沿った使い方ならば何の問題もないというのが結論のように思います。
画像置換については、かなり以前から制作者の間で議論があったわけです。そこにいよいよGoogleが公式に考え方を示したという形になりましたから、余計にこれで解決を見たという感が強まります。
ただこの話、もう少し続けますと、海外SEO鈴木氏の下記の記事が興味深いです。
text-indentを使った画像置き換えはスパム判定の危険あり、“@font-face”の使用をGoogleは推奨 at SMX West 2011 | 海外SEO情報ブログ
抜粋します。
使ってもいいのか悪いのかは以前はGoogle社員によって答えがマチマチでした。
しかしここ1年ほどは画像置き換えに対するGoogleのスタンスは一貫して“NG”です。今回のSMXでも、GoogleのMaile Ohye(マイリー・オイェ)さんが使用すべきでないことをあらためてクリアにしました。
別のセッションでは、GoogleのMatt Cutts(マット・カッツ)氏も「隠しテキストは何にせよ良くない。」とコメントしていました。
※前後の文脈の塩梅もありますからリンク先ページをご覧になることをおすすめします。
以前、米GoogleはGoogle日本(Google.co.jp)に対してペナルティを与えページランクを落としたことがあります。つまりGoogleは一枚岩ではありません。
そして、Googleは言う事とやる事が違う場合があったり、ものによっては、Google内部で人によって見解がまちまちだったりということがあるようです。
Googleウェブマスター向け公式ブログについても、内容を額面どおりに受け取ってよいかどうか受け手側が判断しなければならないとすると、それは難儀なことです。
まあ、くだんの記事の投稿は2009年12月となっていて情報として古いということはあります。
画像置換をよしとするかどうかは、最終的には制作者が判断することです。おそらくほとんどの場合、スパムが目的でなければ実害はないのでしょう。(Googleによって何らかのフラグが立っちゃってる可能性はあり)
SEO黎明期、隠しテキストプラスαでGoogle八分を受けた身としては、総合的に勘案して画像置換は原則使いません。
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